西穂高岳登山No.2 独標、ピラミッドピークへ
登山道を彩る花を楽しんだあと、丸山から独標を目指します。
丸山に立つ
丸山からは目指す独標が見渡せます。
手前のケルンが山に来ているんだと実感させてくれ、
行く手には緑のハイマツが広がる一本のトレイルが続いています。
遠くから眺めては分からなかった、のびやかなトレイルは、大小の石が転がっている道であることが近くに来ると分かります。
岩が敷き詰められたトレイル
日常では岩の上を歩く機会なんてもちろん無いわけで、
なかなか前に進まない歩きづらいこの道が、ジワリジワリと体力を削りました。
呼吸も荒くなってきますが、後ろを振り返ると疲れも吹き飛ぶ素晴らしい景観が広がっていました。
トレイルからの眺め
同じ登山のためか写真に写っている二人の方とも、「こんにちは」から始まって、色々とお話をしました。
ちょっとしたことだけど、こういう気さくな挨拶も山は良いなと思わせてくれます。
写真はここでもう一枚。
アングルをちょっと横にうつすと、左奥に見えるのは上高地になります。
まさか上高地を上から見下ろすことになるなんて思いもしませんでした。
やっぱり上高地の清流は上からでもグリーンの美しい色をしていました。
上高地を西穂高岳から眺める
トレイルを抜けるとそこにはクサリのかかる岩峰がありました。
調子に乗って、前半ペースを上げていたせいで、ほうほうの体です。
そんな人間を労ってくれるかのように現れたのは・・・。
西穂高岳の雷鳥
素早い勢いで、ツバメ?のような鳥が、登山客を笑うかのように風を切っていました。
岩に腰を降ろしてその鳥を眼で追っていたら、何か視線を感じました。
その正体は雷鳥でした。じ〜っとこちらを見ています。
私も負けじとじ〜っと見ます(笑)
雷鳥を見るのは乗鞍へ行ったとき以来です。あの時は遠かったので良く見えませんでしたが、
今回の雷鳥はとても人懐っこく、目の前まで歩いてきてくれてなぜか砂を被る動作を止めません(笑)
可愛い雷鳥さんに別れを告げてクサリのある岩場を抜けると、そこは今回の目的地、
西穂高岳の独標です!やったーと思わず口元がほころびます。
独標の眺めに感動して足を投げ出す
今回は独標よりもう少し先の、ピラミッドピークまでで登山を終えました。
高所恐怖症なはずではないのに、山肌にかかる風が怖くて足がすくみました。
怖かったぁ〜と、来た道を振り返るとそこは岩の壁になっていて、思い出したようにまた足がすくみます。
ピラミッドピークへの道
ピラミッドピークからは、本当のてっぺんである西穂高岳山頂が見えましたが、
今回はここで断念しました。
帰りの栄養補給にと、口に放り込んだ「純露」飴の美味しいことったらなかったです(笑)
次は山頂までと密かに約束して、山をおりました。