ビーナスライン冬景色
眠る山
元旦4時、ビーナスラインを運転していました。
スノーボードのウェアを着て、足には冬用登山靴に軽アイゼンを装着。
風が強く吹く車山高原周辺を歩きます。
身体に強く吹きつける吹雪の中で呼吸をすると、
まるで透明な何かを吸ってしまったような不思議な感覚になります。
風が止むと、今度は、「ざく、ざく」と、歩く音がひどく大きな音に聴こえます。
木々は凍りつき、草花は埋まり、川は凍る。
ふと、立ち止まると、誰も居ない、何の音も聴こえない世界。
手はこわばって思うように動かせないし、
鼻水は流れるし、アゴの感覚は寒くてなくなっている。
それでも、ここに居て、白くなった全てのものをぐるっと見渡す。
肺に入る冷たい空気を感じて、静寂に身を浸すと、ひどく落ち着きます。
いましばらく、誰の足跡もない、嘘みたいに真っ白なこの場所で腰を下ろして眺めます。
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